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虹の守珠

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「誕生日の前日に帰ってきてくれた」

元気すぎるアクティブな子!

あやめとは、大きな犬を探していた時にジャイアントシュナウザーという犬種にであったのがきっかけでした。
ブリーダーも少なかったため、小さなあやめを迎えに行くために神奈川から兵庫県まで車を走らせました。
あやめはとにかく元気いっぱいで、ずっと動き回って常に遊びを探しているような子で、元気すぎて私はいつも痣だらけでしたが、今思い返すと、その痣すら愛おしい気がします。

病気が分かった時の辛さ

ある時からあやめが後ろ脚を引きずるようになりました。
検査をした結果は骨肉腫で、後足を切断しなければなりませんでした。
私は獣医師なので、この病気が分かった時が、何よりも一番辛かったです…
脚を切断してからは痛みが無くなったからか、発症前のあやめに戻ったようでしたが、その後肺に転移が見つかりました。
みるみるうちに食欲と体力がなくなり、立つのがやっとという状態になっていったのです。
体が大きかったので、支えたりトイレをさせたりすることが本当に大変でした。
もう治ることはないとわかっていたので、とにかく一日一日を楽に過ごさせてあげることに一生懸命で、大変さはありましたが、それと同時に不思議と介護の辛さは感じなかったのを覚えています。

おめでとう!おかえり!お祝いだね!

正直、10歳で病気がわかったあやめには、なんとか12歳まで頑張ってほしいと思っていたんです。
願いも空しく11歳でお別れをしてしまったのですが、12歳の誕生日にはケーキを買ってお祝いをしようと決めていました。
そうしたら、12歳の誕生日の前日にあやめが帰ってきてくれた。
悲しいまま迎えると思っていたあやめのお誕生日が、お祝いになった気分です。
あやめは海に還ったお骨もあったけれど、海や川が大好きだったので、きっと仲の良いお魚友達ができたのか、気になるものを見つけたのか、遊びに連れて行った時のように走って行ったんだと思います。
「あやめさんらしい」です。

  • レター画像 とにかく元気いっぱいな子でした
  • レター画像 水遊びが特に大好き!
  • レター画像 あやめさん、お帰りなさい♡
  • レター画像 明日はあやめの誕生日を祝います!
おかえりまた会えたね

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